ドイツとアメリカ両国におけるミリタリー・プロフェッショナリズム確立の苦難の歴史は、わが国に対して貴重な教訓を提供している。その全貌は、原著『軍人と国家』において、
「第二章 西洋社会におけるミリタリー・プロフェッションの出現」
「第五章 ドイツと日本―シビル・ミリタリー・リレーションズの実際」の第一節~第二節
「第六章 イデオロギーの不変性―自由主義社会対ミリタリー・プロフェッショナリズム」
「第七章 憲法体系の不変性―保守的憲法対シビリアン・コントロール」
「第八章 南北戦争前のアメリカ軍の伝統のルーツ」
「第九章 アメリカのミリタリー・プロフェッションの創成」
の六章にわたって詳説されている。本章では、このドイツにおけるミリタリー・プロフェッションの創成と、幾多の苦難を克服しこれを引き継ぎ我がものとしたアメリカ陸海軍の改革の歴史を、次の節構成をとって要点を絞って追って行くことにしたい。
3-1.ドイツにおけるミリタリー・プロフェッションの創成
3-2.アメリカにおけるミリタリー・プロフェッションの伝承と創成
前者の3-1節はハンチントンの原著第二章および第五章に、後者の3-2節は原著第六章~第九章にそれぞれ対応している。